椎間板ヘルニアレーザー治療(PLDD)・再生医療(幹細胞治療)

椎間板ヘルニアレーザー治療椎間板ヘルニアレーザー治療
  • PLDD
    日帰り手術
    実施期間
    17年
  • PLDD
    日帰り治療総数
    2025年11月末現在
    1,839

目次

痛み・痺れなどの症状に対する当院の治療

腰・臀部・太もも・ふくらはぎ・足・首・肩・腕・手などに生ずる痛みやしびれにお悩みではありませんか。 慢性的な痛みには、筋・筋膜性疼痛症候群、腰椎・頸椎変性、椎間板の変性、椎間関節障害、末梢神経の絞扼や炎症など、さまざまな要因が関与しています。運動療法や整体、鍼灸などの治療で改善しない場合は、こうした組織変性や慢性炎症が痛みの根本に関わっていることが少なくありません。3か月以上症状が改善しない場合は対処法、治療法の見直しが必要と考えられます。
当院では、このような長引く辛い症状に対し、適応を慎重に検討した上で、椎間板ヘルニアレーザー治療(PLDD)、再生医療(幹細胞治療)の2つのアプローチで治療を行っています。経験豊富な脳神経外科専門医 泉雅文 医師 が、丁寧なカウンセリングのもと、臨床データに基づく安全性が高く効果的な治療を提供しています。

椎間板ヘルニアに対する外科的治療には、経皮的手術、内視鏡手術、顕微鏡手術、レーザー治療などがあります。当院では、その中でも体への負担が少なく、早期であれば高い治療効果が期待できる椎間板ヘルニアレーザー治療(PLDD)を実施しています。適応の見極めが治療効果を左右するので、脳神経外科専門医が診断から加療まで一貫して対応しています。

▼PLDD詳細へ ▼PLDD症例
椎間板ヘルニアとは: 椎間板ヘルニアは、背骨の間でクッションの役割をする椎間板が外にはみ出し、神経を圧迫することで、腰や足の痛み、しびれを引き起こす疾患です。
「ヘルニア」とは「はみ出す」という意味で、この突出した椎間板が神経を刺激することで、痛みや筋力低下などの症状が現れます。ヘルニアは首から腰までどの部位にも発生しますが、特に腰椎と頸椎に多くみられます。 腰に発生した場合は腰痛や下肢の痛み・しびれ、足に力が入りにくい、尿や便が出にくいといった症状が、首に発生した場合は、首や肩、腕の痛みやしびれ、細かい手作業のしづらさなどが現れることがあります。軽症例では自然に改善することもありますが、症状が長引く場合や悪化する場合には、医療機関での治療が必要です。

≫椎間板ヘルニアとは
≫様々な椎間板ヘルニアの治療方法

再生医療(幹細胞治療)は、慢性疼痛(腰・臀部・太もも・ふくらはぎ・足・首・肩・腕・手などの痛みやしびれ)に対して効果が期待できる治療です。椎間板変性症、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症の症状で、椎間板ヘルニアレーザー治療(PLDD)などの手術の適応にならない方にも応用できる可能性があります。

▼再生医療詳細へ ▼再生医療症例

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  • 01 メスを使わない
    低侵襲
    日帰り治療
  • 02 X線透視下の
    精度の高い施術
  • 03 手術件数豊富な
    脳神経外科医が担当

椎間板ヘルニアレーザー治療(PLDD)は、非常に細い針を患部に刺入し、その中にレーザーファイバーを挿入して照射することで、切開せずに短時間で治療を行う方法です。周囲の組織に損傷を与えることがほとんどなく、主として、局所麻酔で行うため、全身麻酔のような大きな負担がありません。
脊髄神経疾患のプロである脳神経外科専門医 泉雅文医師が全手術を担当します。当院では2008年のPLDD導入以来、2025年11月現在で治療実績は1839件にのぼります。当院で治療を受けられた患者さんの治療経過調査によると、症状改善率は90.3%以上(※一般的なPLDDの奏効率は約60%とされています)で非常に良好な成績と言えます。安全性が高く、患者への負担が少ない有効な治療法として高い評価を得ています。

特徴


局所麻酔下で行う低侵襲治療であり、治療時間は10〜20分程度、1〜2時間の在院で日帰りが可能という点が大きな利点です。医療用Cアーム(C字型アームにX線投光器と受光器を備えた透視装置)を用い、手術中X線透視下でリアルタイムに患部の位置を確認しながらの精度の高い施術を行います。

適応


主に軽度から中等度の椎間板ヘルニアが適応となり、一般的な外科手術(内視鏡手術を含む)を必要としない症例に有効です。ただし、慢性的な椎間板変性が進行している場合などでは、即効性に乏しいこともあります。このような場合は、再生医療(幹細胞治療)を追加することも可能です。適応の見極めと正確な診断が、治療効果を高める上で重要なので、まずは、椎間板ヘルニアレーザー治療(PLDD)で十分な効果が期待できるかどうか、問診・診察・MRI検査等、総合的な見地から適応診断をいたします。

治療の流れ


  1. 初診:
    泉医師によるカウンセリング、問診・診察・MRI検査等、総合的な見地から適応を見極めます。
  2. 椎間板ヘルニアレーザー手術(PLDD):
    入室→透視装置を使用した体位調整→麻酔→穿刺と位置の確認→治療終了
    (来院から帰宅までのおおよその時間はトータルで2時間弱です。)
    手術の流れと注意点
  3. 経過観察:
    治療後2週間は患部保護のため、コルセット(頚椎の場合はネックカラー)を装着します。

費用


椎間板ヘルニアレーザー治療(PLDD)は、健康保険が適用されません。患者さんの症状(治療部位・治療椎間の数)により料金が異なりますが、一般的な費用は 腰椎 55~88万円(税込) 頸椎 66~99万円(税込)です。
費用詳細はこちらをご覧下さい。

リスク(デメリット)


・全てのヘルニアに高い有効率があるわけではありません。
・椎間板ヘルニアレーザー治療(PLDD)は侵襲性が低いものの、相応の合併症(感染症、後遺症)が発生するリスクはあります。

症例


≫実際の個別症例はこちらをご覧ください。

詳細ページ


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  • 01 低侵襲
    日帰り治療
  • 02 副作用が
    ほとんどない
  • 03 治療経験豊富な
    脳神経外科専門医が担当

北青山D.CLINICでは椎間板に関連する障害に対しても脂肪由来幹細胞による再生医療(幹細胞治療)を受けて受けていただくことができます。一般的に椎間板に対する再生医療としては幹細胞によるもの、PRP療法、DRT/PDR法、バイオマテリアルを用いた治療などが挙げられます。当院で採用している再生医療(幹細胞治療)は、自家脂肪由来の幹細胞を注入することで神経再生や炎症の軽減、痛みの緩和を図る治療です。患者さんご自身の腹部脂肪組織から幹細胞を採取し、培養・増殖のうえで、椎間板や周辺の脊椎に注入します。幹細胞の培養には約1~2か月を要しますが、実際の注入処置は5〜15分ほどで終了し、安全性が高く、自家由来の細胞を用いるため、拒絶反応のリスクは極めて低いとされています。投与から1〜3か月で痛み軽減が始まり、6か月〜1年で最大効果という経過が一般的です。組織の修復が十分であれば根治も可能な場合がありますが、病因が背景にある場合は再燃のリスクはあります。
幹細胞治療は、膝・股関節・肘・肩などの関節痛、椎間板症、脊柱管狭窄症、変形性脊椎症などの脊椎由来の痛み、帯状疱疹後神経痛、線維筋痛症、外傷後の慢性疼痛といった慢性的な神経症状に対応でき、椎間板ヘルニアレーザー治療(PLDD)などの手術適応にならない方にも広く提供が可能です。

特徴


幹細胞が損傷した組織の修復を促進し、慢性的な炎症を抑え、髄核・軟骨細胞への分化による椎間板の弾力性・クッション性の改善が期待できます。 臨床研究では痛みスコアが大幅に低下し、日常生活の質も向上した報告が多数あります。また、手術回避にもつながる可能性が認められています。当院での患者さんの慢性疼痛全般に対する治療成果調査では疼痛の程度を複数の指標で評価したところ、すべての指標で治療後に改善が確認されています。

北青山D.CLINICの治療成果(慢性疼痛) 

「慢性疼痛に対する脂肪由来間葉系幹細胞治療」の適応


腰・臀部・太もも・ふくらはぎ・足・首・肩・腕・手などに生じる痛みやしびれといった慢性的な神経症状に対応します。椎間板変性や椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症の症状による慢性腰痛、神経根症状を持つ方にも適応が可能です。

疾患名    痛みの原因   幹細胞治療の期待される効果  
変形性膝関節症 軟骨の摩耗 軟骨の保護・再生、炎症抑制
股関節症 骨・軟骨の変形 関節炎・筋腱損傷
肩関節症・腱板損傷 関節炎・筋腱損傷 組織修復、痛みの軽減
脊椎疾患(狭窄症、椎間板変性) 神経圧迫、炎症 神経の保護、痛み物質の低減
帯状疱疹後神経痛 神経の損傷 神経修復、炎症抑制
線維筋痛症 中枢性疼痛 炎症性サイトカインの抑制、疼痛閾値の改善

  1. 初診:カウンセリングと治療の説明を行います。
    十分にご検討いただいた上で、治療を希望される方には同意書をご記入いただきます。
  2. 脂肪採取:局所麻酔下でスピッツメス(小切開用メス)などを用いて、患者様の腹部などから米粒2個ほどの脂肪を採取します。
    (カウンセリング当日にご希望の場合予約時にお申し出下さい)
  3. 細胞培養:採取した脂肪組織は当院併設のCPC(Cell Processing Center:細胞培養加工施設)の安全キャビネット内で分離培養し、培養増殖します。約4~6週間を要します。
  4. 投与:Cアームを用いたX線透視下での投与の他、症状によっては点滴・局所への注射・動脈カテーテル投与・髄腔内投与などで投与します。所要時間は1時間~1時間半程度です。(来院から帰宅までのおおよその時間はトータルで2時間弱です。)
  5. 経過観察:1・3・6・12か月を目安に経過観察を行います。

費用


再生医療(幹細胞治療)は、健康保険が適用されません。 再生医療の費用についてはこちらをご覧ください。

リスク(デメリット)


・自費診療となるため治療費がかかる
・長期的な安全性と効果の研究がまだ進行中である
・採血時:穿刺部疼痛、皮下出血、神経障害
・脂肪採取時:疼痛、感染、皮下出血、硬結、色素沈着
・培養時:培養遅延、汚染
・投与時:注射部痛、灼熱感、発熱、悪心、呼吸症状(血栓症)
・治療後:症状回復遅延、治療効果不足
※但し、適切に治療を遂行すれば、重篤な有害事象が生じるリスクは極めて低いと言えます。

症例


疾患別解説ページ:慢性疼痛(変形性関節症)
疾患別解説ページ:慢性疼痛(腰痛)

≫実際の個別症例はこちらをご覧ください。

詳細ページ


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担当医
泉 雅文 (いずみ まさふみ)
経歴
  • 東京大学医学部 卒業
  • 東京大学医学部附属病院 脳神経外科
  • 埼玉医科大学総合医療センター 脳神経外科
  • 関東労災病院 脳神経外科
  • 亀田総合病院 脳神経外科
  • NTT東日本 関東病院 脳神経外科/脳卒中センター
著書「切らずに日帰りで治す 椎間板ヘルニア」
 

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担当医 泉 雅文 (いずみ まさふみ)