再発防止・予防的治療としてのがん遺伝子治療
がんの再発や新たな発生を予防したい方
当院では、進行がん再発がんに対しての治療のみならず、「がんの発生を未然に防ぐ」ことを目的とした遺伝子治療にも取り組んでいます。予防的治療としての遺伝子治療の適応を判断するために、リキッドバイオプシーなどの先端的な検査方法も採用しています。
がん予防医療としての遺伝子治療
がんの発生を防ぎ早期に発見するという「予防医療」においては、規則的な生活習慣を保つ、ストレスをためない、定期的ながん検査を怠らない、などが重視されます。しかし私達は、それらの基本事項に加えて、「がんの発生を未然に防ぐ」という考えから遺伝子治療を予防医療としても注目しています。
遺伝子治療は、がんの種類に関わらず効果が期待できる、正常細胞を傷つけないため治療により生活の質(QOL)を損ねるような副作用がない、など従来医療にはない優位点を複数もつことから、がん予防医療にも応用できると考えています。
再発防止例
【がん遺伝子治療】症例 40代男性 4膵臓がん 早期発見→根治→再発予防 症例
飲酒機会が多く、ストレスフルな生活を送っていることから膵臓がんの発症が不安で当院の膵臓がんドックを希望。
EUS(超音波内視鏡)で膵頭体部移行部に径3㎝大のIPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍:前がん病変)が指摘された。
内部に結節を認めたため膵臓がんの混在を疑って手術(膵頭十二指腸切除術)施行。
➡膵管内オンコサイト型乳頭状腺癌の診断 /完全切除 /リンパ節含め周囲に転移無し。
手術後の病理検査で根治手術と評価。
念のため、再発予防として「がん遺伝子治療」を希望。3~6か月毎に治療を継続中。
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