静脈瘤に対する血管内レーザー治療のレビュー
研究背景
過去10年間で下肢静脈瘤に対する新しい治療法がいくつか考案されてきた。これら新しい治療法の中で、血管内レーザー治療(EVLT)は大小伏在静脈の弁不全に対する治療法として最も広く認められ採用されている。
目的
本研究の目的は、臨床家にEVLTの手順を知らせしめることと、下肢静脈瘤治療におけるその有用性と安全性を再検証することである。
方法
我々は、EVLTの有用性と安全性に関する文献的レビューを実行した。100肢以上に最低3か月の経過観察を行ったものを含めた。EVLTの重要な要素と手順が示される。レーザー指標の中で、手技の方法、波長、流量、出力そして牽引速度などが議論される。
結論
EVLTは、静脈瘤治療において非常に有用で安全な治療法と思われるが、大規模な無作為比較試験が必要である。
ジャーナル
Eur. J. Vasc Endovasc Surg 35,88-95(2008)
Technical Review of Endovenous Laser Therapy for Varicose Veins
R.R. van den Bos et al.