物忘れドック(脳機能ドック)

物忘れドック(脳機能ドック)

「物忘れ」という現象は、お年をめされた方に限ったことではありません。原因や程度は様々ですが、若年者から高齢者まで多くの方々が「物忘れ」を自覚します。そのような時に多くの方が将来自分は認知症になるのではないか、もしくは既に認知症の気配が出ているのではないか、など不安を感じられるようです。
「物忘れ」という現象の裏側には、ちょっとした体調の不具合や日常生活上のストレスが原因となっているものから、体内ホルモンのアンバランスや脳血流の低下、アルツハイマー病などの病気が隠れている場合まで、様々です。特に高齢化社会の現代においては、認知症に対する問題が様々な場面でクローズアップされて取り上げられており、65歳以上の1割が罹患しているとも言われております。
しかしながら、「物忘れ」に悩む全ての方々に言えることは、その原因を早期に診断し、対処することが重要であるということです。現代の医療で治癒が難しいといわれるアルツハイマー型認知症であっても、早期に治療を行うことで病状の進行を食い止めたり、遅らせたりすることが可能と言われています。



物忘れドックのプロセス
1. 初診時:オリエンテーションと検査
  検査内容:主訴・病歴・既往歴聴取・一般的神経学的診察、うつ病のテスト、採血一式
2. 2回目受診時:Cog Healthおよび、臨床的痴呆尺度の検査
3. 3回目受診時:総合判定と今後の方針をお話させていただきます。
  必要な場合は、オプションで、脳血流SPECTを行います。
4. 6ヶ月後再診(保険診療)
  以前行った検査のうち、必要と判断したものについて、再度行います。
5. 1年後後再診(保険診療)
  以前行った検査のうち、必要と判断したものについて、再度行います。

検査項目

記憶力・知能テストや心理学的検査による脳機能の評価、 MRI・MRAによる脳と脳血管の画像的評価(必要に応じてSPECTによる脳血流の評価も追加します)、 脳神経外科専門医による診察と血液データーの解析による体内のホルモンの状態や認知症の危険因子の評価 以上の結果に基づき、皆様の「物忘れ」の原因を適確に診断し、対処していきます。

●主訴、病歴、既往歴聴取 一般的神経学的診察
●長谷川式、Mini mental test、SRQ-D(うつ病のtest)
●臨床的痴呆尺度
●採血一式(一般的な血算、コレステロール・中性脂肪などを含む生化、Vit B、E アポリポプロテイン、TSH、
●GH、fT3、fT4、cortisol等の下垂体ホルモンなどを追加)
●MRI・MRA(VSRAD含む)

MRI萎縮度解析(VSRAD)…MRの画像情報で受診者の脳画像を標準化し、健常者と比較することによって、記憶の重要な場所であり、海馬・海馬傍回の萎縮の度合いを表示し、早期アルツハイマー型認知症の診断を行います。

MMSE(Mini Mental State Examination)/HDS-R(改訂長谷川式簡易知能評価スケール)…認知症のスクリーニングテストとして世界的に広くもちいられています。MMSEでは,見当識,記憶,計算・注意力,言語機能,構成能力について検査しますが、5分~10分で実施でき,どのような機能が低下しているか,あるいは保たれているかという認知機能障害の全体像が把握できます。

HDS-R…認知症のスクリーニングテストとして日本で開発されたもので、上記のMMSEと高い相関を示します。最高得点は30点で,20点以下を認知症、21点以上を非認知症と診断します。

臨床的認知症尺度(Clinical dementia rating; CDR)…CDRは認知症の有無を評価する観察法の代表的なもので、国際的に広くもちいられています。質問項目は記憶、見当識、判断力と問題解決能力、社会適応、家庭状況、介護状況に関するもので、評価は5段階で行われ、CDR0.5は,最軽度アルツハイマー型認知症(very mild AD)と位置づけられます。

担当医師

辛 正廣 医師(脳神経外科)
帝京大学医学部付属病院 脳神経外科 
主任教授

東京大学医学部卒業後、東京警察病院脳神経外科、亀田総合病院脳神経外科、東京都立神経病院脳神経外科、寺岡記念病院脳神経外科などで研鑽をつまれ、東京大学医学部附属病院のガンマナイフ治療責任者に着任された後、フランスアンリモドール病院脳神経外科やフランス政府原子力開発研究所医学部門で診療と研究に当たられ、現在東京大学医学部附属病院脳神経外科の主軸医学部附属病院主軸医師として国内の脳神経外科領域の内視鏡手術をリードする立場におられます。北青山D.CLINICが開業した2000年から継続して脳神経外科領域全般の診療を担当して頂いております。

費用とオプション

ドック名称 費用 検査内容
脳機能ドック    ¥55,000(税込) ●主訴、病歴、既往歴聴取 一般的神経学的診察
●長谷川式、Mini mental test、SRQ-D(うつ病のtest)
●臨床的痴呆尺度
●採血一式(一般的な血算、コレステロール・中性脂肪などを含む生化、Vit B、E アポリポプロテイン、TSH、
●GH、fT3、fT4、cortisol等の下垂体ホルモンなどを追加)
●MRI・MRA(VSRAD含む)

オプション

●脳血流SPECT(保険診療で行います)
●認知症MCI検査 ¥37,400(税込):この検査は血液検査のみで、認知症予備軍(MCI)を調べられる画期的なものです。血液検査の所要時間は数分程度です。

実施日・担当医とご予約について

実施日 土曜日 15:00~18:00(祝祭日は除く)
担当医 辛正廣医師 >>医師のプロフールはこちらから

脳機能ドックのご予約は、お電話・WEBにて承ります。予約日が確定しましたら、スマートホンでご記入いただけるWEB問診票を受付よりご案内しますので、来院日前日までに送信頂けますとスムーズです。

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人間ドック提携・紹介先医療機関

当クリニックでは、患者様を以下のような病院へご紹介しております。他にご希望の病院があれば、お知らせください。

  • ・東京大学医学部附属病院
  • ・慶応義塾大学病院
  • ・虎の門病院
  • ・JR東京総合病院
  • ・日本赤十字医療センター
  • ・三楽病院
  • ・NTT東日本関東病院
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  • ・がん研有明病院
  • ・国立がん研究センター
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