北青山Dクリニックで、乳がん 胃がん 大腸がん 肺がん への 遺伝子治療 (CDC6 RNAi 治療)を開始して7年目になりますが、進行がんや初期がんの方々の著効例が増えてきました。
がん遺伝子治療CDC6 RNAi 治療は、RNA干渉という医療技術を応用したもので、 現在の標準治療では、もう対応の術はないと判断された進行がん・末期がんの方に希望の光をともすこれからの治療であると思っています。
そして、それに加えて、がんに対する手術を受けた方に対して再発予防の術後補助療法(アジュバント療法)としても有効なのではないかと考えています。
乳がんに関しては、2006年から炎症性乳がんをコントロール中の50歳代の女性や、手術や抗がん剤治療をどうしても回避したい早期がんの方で遺伝子治療により病変が縮小傾向を続けている40歳代の女性などがいらっしゃいます。また、乳がんの手術後、肺転移が認められ、遺伝子治療を追加したところ肺転移病巣の増大がストップしたままとなっている40歳代の女性もいらっしゃいます。バレーボール大の乳がんが遺伝子治療により崩壊し縮小した60歳代の女性の例も経験しました。
胃がんに関しては、4型の進行がんが完全に治癒したと言える50歳代の男性の例があったことから、主としてスキルス胃がんに対して応用してきました。全例に著効という訳ではありませんでしたが、腹膜播種で腸閉塞になり人工肛門を造設されたあとに遺伝子治療を実施して状態が良くなり海外旅行なども問題なく行えた70歳代の女性や、進行性・難治性の胃肉腫が遺伝子治療を付加してから病巣が縮小し改善傾向にある40歳代の女性などを経験しています。
大腸がんに関しては、腸閉塞(ちょうへいそく)を来して進行S状結腸がんに対してステント手術を受けた後に遺伝子治療を行ったところS状結腸がんが内視鏡検査で確認できなくなった60歳代男性や、直腸がん手術後まもなく肺と肝臓に多発転移を来した方の転移性肝臓ががんに直接遺伝治療薬を注射したところ、治療直後から肝臓のがんが縮小傾向を認めた30歳代の女性などが注目されます。
肺がんに関しては、50歳男性で標準治療に加えて様々な代替治療を行ったけれども症状が改善しないために、がん遺伝子治療/CDC6 RNAi 治療を行ったところ画像上肺がんがはっきり確認できなくなるほど縮小した方がいらっしゃいます。この方は非常に喜ばれて自身のブログで本治療のことを詳しくアピールしてくれました。 進行がんを含めたがん患者さん全例が上記のように如実に効果が得られるわけではありません。一旦よくなったかに見えて再度病状が進行してしまう方もいらっしゃいます。しかし、抗がん剤治療のような激しい副作用がないこと、たとえがん病変が縮小しなくても、治療を受けた患者さんの顔色がよくなったり、元気になったりすることが多いことから、がん遺伝治療/CDC6 RNAi 治療には最低でも何らかのプラスの効果はあると判断しています。時間的、経済的な負担がなければ、がん患者さんが、そのコントロールを目指して積極的に行うことが望ましい治療ではないかとも考えています。 以上を踏まえて、進行がんや末期がんの患者のみではなく、がんの手術で病変は肉眼的に組織的にとり切れているが、病理学的には再発の可能性があると診断された方も、再発予防のために行う治療として非常に有意義ではないかと判断しています。
がん遺伝子治療/ CDC6 RNAi 治療は、大きな副作用がなく、治療によって体調が改善する可能性が大きいことから、いわゆる術後補助薬物療法(アジュバント療法)としては、従来の治療以上に、安全で期待できるものではないかと考えます。
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