網の目・クモの巣静脈瘤の治療doctor-blog

下記のようなメールの問い合わせが来ました。

何年も前から左右のふくらはぎに網目状の、数か月前から左右のスネにクモの状の静脈瘤があります。複数の医療機関をいくつも受診しましたが、エコー検査までしたのに、「手術は不要」だとか「個性なので気にする必要なはい」と言われるだけで治療法の提案はありませんでした。

たかが外見だけの問題かもしれませんが、年々悪化しているのは事実であり、重症化する前に貴院のご意見も伺いたくメール致しました。よろしくお願いいたします。

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ボコボコと膨らむ典型的な下肢静脈瘤の治療を行う専門科は血管外科ですが、網目・クモの巣状静脈瘤に対しては治療をしていないことが多いようです。悩んでいる方が多いにもかかわらず適切な治療を提供する医療機関は非常に少ないと思われます。

2014年に保険認可された1470nmのレーザー治療、高周波(ラジオ波、RF)治療は、下肢にボコボコと血管が浮き上がるような典型的なタイプ(伏在型静脈瘤)の治療用で、それ以外の、陰部静脈瘤、側肢静脈瘤、網目・クモの巣状静脈瘤などは原則として適用ではありません。

相川様 MY1  20100208-14191(4)

欧米では、青や赤色の細かい静脈が脚に広がるこれら網目状、クモの巣状静脈瘤に対するレーザー治療は、脱毛レーザー治療に次いで大きいニーズがありますが、日本ではまだまだ対応できる医療機関が少ないようです。

北青山Dクリニックでは、青や赤の網目クモの巣状静脈瘤に対するレーザー治療も、2005年から10年以上にわたって行っています。治療で使うのはロングパルスYAGレーザーで、下肢の細かい血管に悩む多くの患者さんが治療を受けに来られています。治療は完全に外来治療で、ダウンタイムもほとんどなく、入浴も運動も全く制限を受けません。夏場の海に行くなどの積極的な日焼けを避けていただければ、日常生活には支障がないと言えます。

青や赤の細かい下肢静脈瘤に悩まれている方々はどうぞお気軽に0120-30-7800までご相談ください。

北青山Dクリニックでは、全ての静脈瘤に外来で行える低侵襲治療を提供し続けています。

(※治療の特徴・リスク・費用はこちら

【治療前】

治療前の写真

【治療後】
治療後の写真

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◆治療のリスク・費用◆

(治療内容)
波長1064nmのロングパルスYAGレーザーを用いて、外部から血管(皮膚)に対して直接レーザーを照射します。
照射スポットは血管の太さに応じて1㎜~3㎜程度に調整します。
脱毛やシミ治療のレーザーと同様の負担なので、日常生活の制限はありません。
治療範囲が広い場合は静脈麻酔や笑気麻酔を加える場合があります。
治療が複数回必要な場合が多いです。一般的には3回以上の治療回数を要します。
治療間隔は最低1-2カ月は空ける必要があります。

<合併症、リスク>
一過性の発赤や色素沈着が生じる場合があります。
極めて稀に火傷の後のようなびらん、潰瘍を来す場合があります。
回復に数か月~2年程要することがあります。

<治療費用>
10㎝四方の範囲の治療が1万円です。
脚全体を照射する場合は片脚上限10万円(税別)で対応しています。

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◆治療のリスク・費用◆
40代男性、血管内照射タイプのレーザーによる治療

(特徴・リスク)
CEAP重症度分類は平均2.5程度です。
こむら返り、痒みなどの自覚症状に悩まれているケースが多いです。
治療後の弾性ストッキングによる皮膚炎が目立ちます。

(治療費用)
保険適用レーザー
総額で25,000円(1割負担)~80,000円(3割負担)/片脚。

自費レーザーなど
総額が250,000~350,000円(税別)/片脚。

監修医師

院長名 阿保 義久 (あぼ よしひさ)
経歴

1993年 東京大学医学部医学科 卒
1993年 東京大学医学部附属病院第一外科勤務

虎ノ門病院麻酔科勤務
1994年 三楽病院外科勤務
1997年 東京大学医学部腫瘍外科・血管外科勤務

2000年 北青山Dクリニック開設

所属学会 日本外科学会
日本血管外科学会
日本消化器外科学会
日本脈管学会
日本大腸肛門外科学会
日本抗加齢学会