今回の患者さんは50代の女性です。
10年以上下肢静脈瘤に悩み、
複数の医療機関に相談してもどこも取り合ってくれなかったため、
鹿児島県屋久島から受診されました。
「ずっと弾性ストッキングを履いていましたが、
屋久島は亜熱帯気候なので、特に夏は暑くて蒸して地獄の苦しみです」
と訴えていらっしゃいました。
診察すると両足の大伏在静脈の領域に静脈瘤を認めたため、
当日のうちに、血管内焼灼術を施行しました。
その後、順調に回復したようですが、先日再度来院されました。
患者さんには
「前回の手術の後、夏が非常に快適になりました。
一生つらい思いをしなければいけないのかと悩んでいたので本当に嬉しかったです。」
とおっしゃっていただきました。
今回の再来院の理由は、太ももにしこりがあるとのことでしたが、
前回の処置とは違う領域(副伏在静脈領域)に新たに静脈瘤が発生していました。
軽症だったので注射で済む硬化療法を提案しましたが、
結局ご本人の希望で血管内レーザー焼灼術を行いました。
飛行機に乗らないといけないほど遠方であるにもかかわらず、
まるでかかりつけのクリニックのように信頼して足を運んでいただけるのは本当に嬉しいことです。