下肢静脈瘤治療―1日あたりの治療血管数が過去最高の14本を記録しましたdoctor-blog

今までの一日あたりの手術は12本が最高だったのですが、12月3日、過去最高の14本、翌12月4日もセカンドベストの13本の手術を行いました。

もちろん短時間で手術することよりも安全で確実に行うことの方が重要です。しかし、手術時間が短ければ血栓症などの合併症の発症リスクも少なく使用麻酔量も少なくなるので、手術時間が短いということは患者さまにも大きなメリットがあります。

12本以上の手術は現実的には無理かと思っていましたが、同日に複数血管の治療を希望する患者さまが重なったため、あっけなく記録が更新されました。

北青山Dクリニックの下本静脈瘤手術は、月・木・金・土曜日に実施しています。手術枠は午前2時間、午後1時間半の時間を取り、標準的には1日8名の手術を行います。

12月3日は、午前中に2名の方が両脚大伏在静脈と片脚の小伏在静脈(2名×3本)、1名の方が両脚大伏在静脈及び小伏在静脈(4本)、午後2名の方が片脚の大伏在静脈(2名×1本)、1名の方が片脚の大伏在静脈及び小伏在静脈(2本)で、6名で計14本の手術をしました。

上のイラストの右上のように一人の患者さまが両脚の大伏在静脈と小伏在静脈、計4本の治療を一度に受けることがありますが、この日も北海道の網走から受診された方がその例でした。遠方からお越しなので初診時に治療を希望していらっしゃいました。

その患者さまは農業にいそしまれている60歳の女性でしたが、地元の総合病院では治療をするのは危険なのでできないと言われたとのこと。脚が重く、腫れて、痛みにこらえながら、日々苦しんでいた中、TVで日帰り手術が可能であるということを知り、受診されたとのことです。治療後は大変喜ばれ、一緒に記念写真を撮って欲しいとリクエストされました。

このように、適切に治療を受けられる医療機関を見つけられずに長年苦しんでいた患者さまほど、当院の日帰り下肢静脈瘤手術には心から感動していただけるようです。そのような時は治療を担当した立場として心からほっとします。

北青山Dクリニックの下肢静脈瘤手術は、この数年は毎月100本前後、年間で1000本超の血管内焼灼術を1名の術者で行っています。もちろん助手として看護師が原則2名以上加わり、手術は安全に行われておりますし、過去15年で大きなトラブルや事故は一例も発生していません。

不安のある方にも丁寧に説明いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

監修医師

院長名 阿保 義久 (あぼ よしひさ)
経歴

1993年 東京大学医学部医学科 卒
1993年 東京大学医学部附属病院第一外科勤務

虎ノ門病院麻酔科勤務
1994年 三楽病院外科勤務
1997年 東京大学医学部腫瘍外科・血管外科勤務

2000年 北青山Dクリニック開設

所属学会 日本外科学会
日本血管外科学会
日本消化器外科学会
日本脈管学会
日本大腸肛門外科学会
日本抗加齢学会