今回の患者さんは、40歳代の男性で、左大伏在静脈領域の静脈瘤に対して2000nmのレーザーで血管内治療を行いました。
そもそも、この方は大伏在静脈の拡張径が20mm 前後で保険血管内治療のガイドライン上の血管内治療の適用サイズをはるかに超過しています(通常は15mm未満が適用)。
しかし、これまでの治療経験から、術法やレーザー機種を適切に選択すれば問題なく治療が行えて来たので2000nmのレーザーで治療を実施しました。
治療前と治療後1週間目の写真を提示します。
これだけ大きな拡張径の静脈瘤が血管内治療後1週間で劇的に改善を示した貴重な症例です。
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◆治療のリスク・費用◆
40代男性、血管内照射タイプのレーザーによる治療
(特徴・リスク)
CEAP重症度分類は平均2.5程度です。
こむら返り、痒みなどの自覚症状に悩まれているケースが多いです。
治療後の弾性ストッキングによる皮膚炎が目立ちます。
(治療費用)
保険適用レーザー
総額で25,000円(1割負担)~80,000円(3割負担)/片脚。
自費レーザーなど
総額が250,000~350,000円(税別)/片脚。