下肢静脈瘤/ 病院/ 名医doctor-blog

「名医・スーパードクター・神の手」について以前このブログでも触れたが、
これらの呼称は、誰もできない難手術を簡単にこなす医師、誰も思いつかなかった新たな治療法を発見した医師、医療技術に長けて治療成績の良好な医師、そして患者さん及び医療従事者から信頼され高く評価を受けている医師などに対して付されるべきものだろう。
しかし、昨今、TVを含む各種メディアで「名医」という表現が軽々しく用いられるきらいがあり、
名医と自称する安易な医師も散見される。
一方、信頼できる医師を探す際に、患者さんやその家族の方々は、
名医というキーワードをもとに検索する傾向があるようで、
本当に信頼できる医師を探したい患者さんたちのニーズに正確な情報がマッチしていない現象が生じている。
下肢静脈瘤 病院 名医をキーワードとしてインターネットで検索すると、
様々な医療機関の評価リストが表示される。
その中に病気別にベストの医師を探る情報ベースとして時事通信社が作成したサイトドクターズガイドがある。
これは、医療に非常に詳しい記者が医療機関や医師を直接取材してしっかりと情報を入手した上で編集された信頼できる情報ソースで、
有難いことに下肢静脈瘤の部門で私も取材対象となり大変光栄に感じている。
一方で、明らかに特定の医師や医療機関に誘導することを目的とした評価根拠がないサイトや、
意図的に他の医療機関を中傷している悪質なサイトも散見される。
中には口コミサイトと称してご丁寧に各医療機関の評価・ランキングをしているものもある。
毎日摂らなければいけない食事とは異なり、医療を受けることは基本的には非日常的行為なので、
食べログのように医療機関や医師を評価する口コミサイトに何人もの投稿者がいること自体不自然だ。
それは、他の医療機関の評価を下げ特定の医療機関を価値あるものに見せることで
受診者がその特定の医療機関に誘導されるよう意図的に演出されたものに見える。
残念なことに、2009年、2010年にこの悪質な口コミサイトで北青山Dクリニックは低い評価の医療機関として提示された。
それを目にしたときは非常に不本意であったが、すぐそのサイトは特定の医療機関に患者さんを誘導するために意図的に操作されたものであることがわかった。
サイト制作者に口コミの真偽について問い合わせをしたところ
愉快犯を思わせるような回答しか得られなかった。
北青山Dクリニックは、自分たちの診療レベルを高く維持するため、定期的に患者さんの治療満足度について匿名のアンケート調査を行いその結果を学会などで公表してきた。
毎回、アンケートに答えていただいた殆どの方から高い治療満足度の評価を頂戴し、
そのたびに安堵すると同時に気を緩めないように心掛けてきた。
少数ではあるが不満を提示された方々については、その理由を吟味し診療の改善に努めてきた。
のべ3000名以上の方に対してアンケートを実施してきたが、
全体で94%前後の方から治療に満足しているという回答を得ることができた。
今後も皆様に高い満足感を得ていただけるように
質の高い医療サービスの提供に心掛けていきたい。
先日も術後10年前後経過した方々を対象にして治療満足度調査を実施した。
結果は良好で、治療満足度は通常通り90%以上だった。
下肢静脈瘤の日帰り根治手術を日本で初めて考案したの後、
2000年からその手術を積極的に提供し、
2005年には高品質のレーザー治療を国内でいち早く導入して、
以降それら最新の治療を着実に提供し続けてきた立場として、
レーザー治療の術後長期経過例の方々による高い評価は極めて貴重かつ意義のあるものと判断している。
それは国内では未だ誰も報告していない調査結果であるからだ。
現在、血管内レーザー治療(血管内焼灼術)、ラジオ波(高周波/RF)治療など下肢静脈瘤に対する新たな低侵襲治療の選択肢が増えてきた。
患者さんの状態やニーズに応じて適切な治療を今後も提供していくと同時に、最先端の質の高い治療の開拓にも引き続き注力していきたい。

監修医師

院長名 阿保 義久 (あぼ よしひさ)
経歴

1993年 東京大学医学部医学科 卒
1993年 東京大学医学部附属病院第一外科勤務

虎ノ門病院麻酔科勤務
1994年 三楽病院外科勤務
1997年 東京大学医学部腫瘍外科・血管外科勤務

2000年 北青山Dクリニック開設

所属学会 日本外科学会
日本血管外科学会
日本消化器外科学会
日本脈管学会
日本大腸肛門外科学会
日本抗加齢学会