質問:
本来、入院治療で行ってきた手術がなぜ日帰りで行えるのですか?
回答:
下肢静脈瘤の根治的な手術として、ストリッピングとよばれる血管を抜去する手術が以前から行われておりますが、手術を行う際の麻酔は全身麻酔か下半身麻酔しか用いられてきませんでした。
これらの麻酔を使用した場合、手術後、原則として入院による経過観察が必要です。
麻酔法を工夫して静脈麻酔や局所麻酔を用いることにより、日帰りでストリッピングを行っても問題がないことがわかってきました。
むしろ、日帰りのように術後在院時間が短く早く日常生活に復帰する方が、血栓症などの重大な合併症が起こりにくいこともわかってきました。
ただし、ストリッピングの場合は、その後の通院が可能であることが前提で行われることが多いようです。
それに対してエンドレーザー治療は体へのダメージが少ないので、日帰りはおろか治療直後に歩いて帰ることができ、術後の経過観察の頻度も非常に少なくてすみます。
ですから、遠方の方でも、日帰りで治療を受けることが現実のものとなりました。