症例・治療事例CASE
下肢静脈瘤
【下肢静脈瘤症例(難治例)】60代男性 2次性静脈瘤の治療 19445
2021.08.01
<治療前>
<治療後>
ご相談内容 | 2次性静脈瘤は深部静脈血栓症の後遺症として続発したものを2次性静脈瘤といいます。 深部静脈血栓症が併存するとの診断で、地域の機能病院、大学病院など複数の総合病院で治療ができないと言われ、ワーファリンの内服のみ継続していた患者さん。潰瘍が増悪する一方なので当院を受診されました。 本来、深部静脈血栓症に伴う二次性静脈瘤は治療適用外と言われていました。ただし、深部静脈血栓症が解消して安定している場合は治療が可能です。大学病院や総合病院で治療ができないと判断される症例が多いです。 |
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治療方針 | 深部静脈血栓症の既往はあったが、大伏在静脈と小伏在静脈の逆流をコントロールすれば症状が改善すると診断、血管内治療の適応と判断されました。 |
治療経過 | 2回に分けて保険レーザー治療(980nmレーザー)を実施。 治療内容及び流れについては下記ページをご確認ください。 ・レーザー治療とは ・レーザー治療の流れ |
治療状況 | 徐々に潰瘍は縮小し自覚症状もみるみる改善しました。術後5か月経過したころには更に潰瘍は改善し、完全に消失することが見込まれます。 |
治療期間 | 日帰り治療(1日)2回 |
費用 | 自費レーザー治療(2000nmレーザー)の場合 総額275,000円~385,000円(税込)/片脚。 ※症状によって金額は変動します。 |
治療のリスク | ・術後に一定期間の弾性ストッキングの着用が必要です。 ・麻酔による腫れや赤みは1~2日で消えます。 ・術後の内出血は発生しても1~2週間で消えます。 ・麻酔が取れてくると、打撲の後のような痛みや引き連れる感じが一時的に発生しますが、日常生活に支障をきたすほどではありません。稀に、しびれがしばらく残る方もおられますが、その場合も運動制限はなく、まもなく消失します。 ・重症例の場合は、複数回の治療が必要なケースが多く、症状が完全に回復しない場合があります。 |