テロメア検査

細胞の老化の度合いを調べる
【テロメア検査】

細胞老化の指標となる
① テロメア強度(テロメア長)
② テロメア疲労度(Gテール長) を測定して、
老化と未病(健康と病気の間で、病気へと近づいている状態)の程度を評価します。

【テロメアとは】
テロメアは、細胞の核内にある染色体の末端に位置しており染色体を安定化させる働きをもっています。染色体が不安定になると健康を害して病気にかかりやすくなることからテロメアは老化や発病のカギを握る重要な構造体といえます。 テロメアの強さはその長さに規定されますが、加齢や環境ストレスなどによってテロメアは徐々に短くなっていきます。短くなったテロメアは元に戻すことはできません。

【Gテールとは】
テロメアの末端にはGテールと呼ばれる尻尾のような構造物があります。その役割はテロメアの安定化です。Gテールの長さが保たれるとテロメアの強度が保たれ染色体が安定化して、老化が遅れ病気になりにくくなります。生活習慣や環境改善によりGテールの長さは維持されます。

  • ①『テロメアの強度』(テロメア長)について
    「テロメアの長さ」がテロメアの強度を表します。
    それを調べることにより これまでの生活習慣や病気による体へのダメージの蓄積が評価できます。

    ※「テロメア」は、細胞の核にある染色体の末端に位置し、 染色体がすり減ることを防ぐ役割を担っています。 テロメアの長さは基本的に加齢に伴う細胞分裂の度に短くなり、 生活習慣の乱れやり患に伴う酸化リスクによっても短縮が早まります。 テロメアが短くなると染色体が不安定になり、病気にかかりやすくなり、 そしてある一定の長さになると、それ以上の分裂は不可能になります。 テロメアは基本的には一度短くなると戻せません。
  • ②『テロメアの疲労度』(Gテール長)について
    「Gテールの長さ」がテロメアの疲労度を表します。
    それを調べることにより テロメアの短縮速度や染色体の不安定さを評価できます。

    ※「Gテール」とは、尻尾のように生えている部分で、 染色体の安定化やテロメアの短縮を防ぐ大切な役割を持っています。 Gテールの長さは生活習慣により変化します。 その長さが十分に保たれていれば構造が安定し、テロメアの短縮速度は抑えられて老化のスピードも緩やかになります。しかし、Gテールが短い状態が続くと、染色体の不安定化やテロメアの短縮速度の加速が起こります。 生活習慣に気を付けてGテールが長い状態を維持できれば、染色体が安定して老化のスピードが緩められるとされています。
  • 検査名称 費用
    テロメア検査
    ①テロメア②Gテール測定                           
    <血液検査>
    ¥66,000(税込)
    テロメア検査
    ②Gテール測定                           
    <血液検査>
    ¥33,000(税込)

    テロメア検査結果で
    強度や疲労度に問題がある場合は

    テロメア検査結果が芳しくない場合は、テロメアを安定化させるための解決策として
    ①生活習慣の改善
    ②NMN補充療法
    ③自己由来 間葉系幹細胞(mesenchymal stem cell: MSC)治療
    などが挙げられます。最近とみに年齢を感じる、物忘れが激しい、疲れが取れない、健康感が喪失している、肌の老化が気になるなど、加齢にともなう諸症状の改善を望まれる方はお気軽にご相談ください。

  • ①生活習慣の改善
    良好な睡眠の確保(6~7.5時間以上)、適度な運動の励行(1日20分ほどの大きめの歩幅でウオーキング)、筋力強化・ストレッチングの励行、社交的な生活環境の維持、ストレスの回避、偏りのない食習慣、過食を回避(腹八分が理想)、笑いのある生活の確保、などが大切です。
  • ②NMN補充療法
    NMNは、生体活動においては必須の重要な物質ですが、どなたでも加齢により減少し、食材からの摂取には限界があります。NMNを生理的に安全なレベルでしっかりと補充することにより、サーチュイン(長寿)遺伝子の活性化が期待できます。サーチュイン遺伝子の活性化がテロメアを安定化させると考えられています。NMN補充療法は、代謝低下・認知機能の低下・疲労からの回復遅延など「加齢に伴う身体機能の低下」の改善を目指すものです。
  • ③自己由来 間葉系幹細胞治療
    ご自身の体の中には再生修復力のある幹細胞が存在します。特に脂肪細胞に由来する間葉系の幹細胞は「加齢に伴う身体的生理的機能低下」に対しての効果が期待され、テロメアの安定化に大きく寄与する可能性があります※参考論文
    この若返り効果のみではなく、自己由来間葉系幹細胞治療は様々な慢性疾患の改善や損傷の修復に応用されています。
  • ※参考論文
    Stem Cells Transl Med 2017 Dec;6(12):2173-2185. doi: 10.1002/sctm.17-0129. Epub 2017 Oct 26.
    「Multifaceted Characterization of Human Mesenchymal Stem Cells for Use in Regenerative Medicine」
    Rebekah M Samsonraj, Michael Raghunath, Victor Nurcombe, James H Hui, Andre J van Wijnen, Simon M Cool

    <自己由来 間葉系幹細胞治療 解説動画>
    「再生医療まとめ」(18分15秒)
    再生医療(幹細胞療法)の全体像を1本の動画で解説しています。
    「再生医療Q&A」(17分31秒)
    再生医療に関して皆様方からいただくご質問に回答しています。
    「再生医療 治療成果と投与例」(14分03秒)
    実際の培養方法・特長などを交えて解説しています。実例として、慢性疼痛、認知症、動脈硬化に対する治療成果と投与例を紹介しています。
    エイジングケアとしての再生医療【幹細胞療法】(49秒)