症例・治療事例CASE
再生医療
【再生医療】症例(8)50代男性 慢性疼痛(変形性膝関節症)
2024.08.05
治療前
治療後
ご相談内容 | 20代にアメリカンフットボールで試合中に左膝頭部にタックルを受け、左脛骨(膝から足首までの骨)が縦に割れる骨折を経験。膝関節面も破砕しました。割れた脛骨を装具固定し関節が損壊した部分をハイドロキシアパタイトで補修する手術を受けました。手術経過が順調であっても、怪我の後遺症で将来変形性膝関節症が発症すると治療担当医から言われていましたが、確かに40歳を超える頃から左膝関節の不安感を自覚し時々痛みを感じることがありました。50歳を超えMRI検査を受けたところ、膝関節の損傷、変形が指摘され、予告通り変形性膝関節症を来していることがわかったのです。色々と筋肉トレーニングをしても、日常的に痛みもあり、少なくともランニングやジャンプ、スクワットもできない状況でした。 ※北青山D.CLINIC院長自身の症例です。 |
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治療方針 | 慢性疼痛に対する再生医療を決定。 |
治療経過 | 腹部から脂肪を採取し、細胞培養加工室 CPCで増殖培養し、間葉系幹細胞を投与(左膝関節内への注射及び点滴)。投与した直後しばらく膝関節周囲に灼熱感を覚えたが特に苦痛はなし。 ① 3月 初回投与 ADMSC(自己脂肪由来間葉系幹細胞)投与初回 総投与数 / 2億個 投与法:経静脈的(点滴)および局所注射(左膝関節内) ② 4月 2回目投与 ADMSC(自己脂肪由来間葉系幹細胞)投与2回目 総投与数 / 1億6000万個 投与法:経静脈的(点滴)および 局所注射(左膝関節内) ③ 5月 治療後1‐2週間で、膝の動揺が消失し、左片脚のスクワットが可能となる。2回目投与の後(2か月後)の5月には、疼痛ほぼ消失。MRIの初見上はこの治療に伴って大きく画像上の改善は得られませんでしたが、知覚症状は大幅に改善。 ④ 11月 3回目投与 ADMSC(自己脂肪由来間葉系幹細胞)投与3回目 総投与数 / 3億1000万個 投与法:経静脈的(点滴)および 局所注射(左膝関節内) ⑤ 12月 4回目投与 ADMSC(自己脂肪由来間葉系幹細胞)投与4回目 総投与数 / 2億4100万個 投与法:経静脈的(点滴)および 局所注射(左膝関節内) |
治療状況 | 変形性膝関節症によると思われる疼痛は治療後に間をおかずしてほぼ消失し、不安だったランニングや片脚でのジャンプも可能となりました。MRI検査(治療前2018/11/28撮影、治療後2019/10/02撮影)で画像上の改善は見られませんでしたが、自覚症状は大幅に改善しました。私自身としては、高い治療効果を体感することができました。 ※北青山D.CLINIC院長自身の症例です。 |
治療期間 | 2月間で合計2回の投与、その後継続して4回目まで投与 |
費用 | 参考治療総額:2回投与で165万円(税込) 4回目以降、投与1回につき55万円(税込) |
治療のリスク | 採血時:穿刺部疼痛、皮下出血、神経障害 ・脂肪採取時:疼痛、感染、皮下出血、硬結、色素沈着 ・培養時:培養遅延、汚染 ・投与時:注射部痛、灼熱感、発熱、悪心、呼吸症状(血栓症) ・治療後:症状回復遅延、治療効果不足 ※但し、適切に治療を遂行すれば、重篤な有害事象が生じるリスクは極めて低いと言えます。 |