リキッドバイオプシー
リキッドバイオプシーとは
リキッドバイオプシーとは血液、尿、唾液、脳脊髄液、心嚢膵、胸水、腹水、便などの体液サンプルを用いてゲノム解析を行う検査です。これにより短い検査時間で、がんや認知症の早期発見、精密検査が可能となりました。当院ではリキッドバイオプシーをがんや認知症の早期発見、予防のためにご提供しており、疾患の高い発症リスクが指摘された場合には必要な検査や予防治療を、病変が同定された場合には適切な治療の実施を皆様に享受していただけるよう配慮しています。
リキッドバイオプシーの特徴
少ない負担で検査ができる
従来からの生検では、内視鏡や針を用いて腫瘍組織を採取して病理診断やゲノム解析を行います。しかしリキッドバイオプシーでは血液、尿、だ液などの採取だけなので、患者さんは少ない負担で検査を受けていただくことができます。
病変のゲノム情報を俯瞰的にリアルタイムに掌握できる
リキッドバイオプシーはバイオマーカー(がんの存在を示すごく微量の物質)は「Circulating Tumor Cells(CTC):循環腫瘍細胞」「Circulating Tumor DNA(ctDNA):循環腫瘍DNA」「microRNA(miRNA):マイクロRNA」などがあります。他にmRNA(メッセンジャーRNA)が同様のバイオマーカーとして応用されることもあります。
当院のリキッドバイオプシーについて
当院では患者さんのご要望や目的に応じ、さまざまな種類のリキッドバイオプシーを提供しています。
自分の体質や遺伝的な疾患の発症リスクを把握したい方へ
【病気のなりやすさを遺伝子レベルで評価する】
がん体質検査
▶体質遺伝子(SNP)検査
▶食道・咽頭部がんリスク遺伝子(SNP)検査
前がん状態、超早期の段階でがんを発見したい方へ
画像検査などで検出できない極めて早期の段階で病変を発見し早期治療、予防医療に取り組みが可能です。
【がん細胞の出現をとらえる】
がん超早期発見検査
▶消化器がんRNA検査(胃・大腸・膵臓・胆道)<血液>
▶消化器がんRNA検査(胃・大腸・膵臓・食道)<尿>
▶3大がんRNA検査(胃・大腸・肺)
▶女性がんRNA検査(卵巣・乳房)
▶男性5種RNA検査(肺・胃・大腸・膵臓・食道)
▶女性7種RNA検査(卵巣・乳房・肺・胃・大腸・膵臓・食道)
▶乳がんRNA検査
▶卵巣がんRNA検査
▶肺がんRNA検査
▶胃がんRNA検査
▶大腸がんRNA検査
▶膵臓がんRNA検査
▶胆道がんRNA検査
【遺伝子にキズがないかを調べる】
がんリスク検査
▶がんリスク遺伝子(DNA/RNA)検査
【進行がんの特性を調べる】
▶進行がんDNA検査
細胞の老化を調べたい方へ
細胞老化の指標となるテロメア強度・疲労度を測定。老化と未病(健康と病気の間で、病気へと近づいている状態)状態の検知をします。
【細胞の老化を調べる】
▶テロメア検査
認知症が始まっていないか確認したい方へ
軽度認知障害(MCI)の段階で異常を発見して、認知症発症の予防に積極的に取り組むことが可能です。
【認知症が始まっていないか確認する】
▶認知症MCI検査
検査の流れ
① カウンセリング
② 採血または、尿検査または、唾液検査 (カウンセリング当日に実施可能な場合あり)
③ 検査結果到着説明 (検査種類よって解析診断期間が異なります。)
検査後の予防治療計画もご提案可能です
当院では、リキッドバイオプシーで疾患の高い発症リスクが指摘された場合には必要な検査や予防治療を、病変が同定された場合には適切な治療の実施を皆様に享受していただけるよう配慮しています。『がん細胞がまだごくわずかの超早期の段階で、がんを掃討する治療を受けたい』『知らぬ間に認知機能低下が始まる軽度認知機能障害(MCI)の段階で治療を行いたい』このような声に応えるべく、予防医療として『遺伝子治療』『再生医療』の提供が可能です。